領事情報

 

安全情報

 

2009年10月改訂

 

1.犯罪発生状況

2.一般犯罪(スコットランド犯罪統計から抜粋)

3.犯罪の形態別防犯対策

4.犯罪被害やトラブルから身を守るためのその他参考情報

5.緊急連絡先

 

1.犯罪発生状況

 2008年度の犯罪統計によると、スコットランドの犯罪発生件数は約3 7万7千件で、前年度より2%減少しました。人口10万人あたりの発生件数は約7,300件であり、日本の約1,500件(2007年統計)と比較すると5倍の発生率となっています。他の先進国と比較しても犯罪発生率は高く、犯罪被害に遭う日本人も少なくありません。

 犯罪の被害者とならないためには、日頃から防犯意識をもって行動することが大切です。

本稿では、スコットランドで発生している犯罪の特徴と防犯対策を簡単にまとめました。

 

2.一般犯罪(スコットランド犯罪統計から抜粋)

(1) 2007年度中の主な犯罪発生件数内訳は以下のとおりです。

    窃盗・空き巣  167,812件

    暴行        12,612件

    性犯罪        6,331件
    強姦           963件

    器物損壊等    104,779件

   

(2) 人口1万人あたりの犯罪発生件数が高い地域は以下のとおりです。

     グラスゴー市         1,1 74件

     アバディーン市        1,018件

     ダンディー市            934件

     エディンバラ市          9 41件

     ウェストダンバートンシャー   939件

     スコットランド全域        7 30件

     ロンドン            1,1 30件

     イングランド全域          860件 

     ウェールズ全域          790件 

     東京都              179件( 2007年統計)

     

3.犯罪の形態別防犯対策

特に、日本人旅行者や在留邦人が被害に遭いやすい犯罪の特徴と防犯対策を記載しましたのでご参照ください。

 

(1)侵入窃盗(空き巣)

空き巣犯人は事前に留守かどうかを下調べするケースが多いので、自宅周辺に不審な人物がいる場合や見知らぬ人が訪問して来た場合には注意が必要です。また、空き巣の4分の1は施錠を忘れた窓や玄関から侵入していると言われていますので短時間の外出でも戸締まりを励行しましょう。

【防犯対策】

・ 旅行や外出で夜間留守にする場合に完全に消灯しない。

・ 玄関は2か所以上施錠する。また、ドアチェーンや覗き穴を取り付ける。

・ 外出時は警報装置(アラーム)をセットする。

・ 長期間留守にする際には、新聞受けに新聞や郵便物がたまらないようにする。また、親しい友人・知人に家の見回りやたまった新聞等を預かってもらう。

・ 一度盗難にあった家は、再度被害にあう確率が高いので、防犯装置(格子窓、照明、鍵の強化、警報装置等)の増設が望ましい。

・ 旅行に際して空港等までの送迎のためにミニキャブを使用する場合には、信頼のおける業者を利用する。

・ 自宅の電話番号や住所をできるだけ他人に知れないようにする。

 

(2)自動車関連窃盗(車上狙い)

日中でも、車を離れた僅かの間に、窓が破られて車内に置いてあったバッグが盗まれる事件が発生しています。僅かの間でも車内にはバッグや上着などを置かないようにしましょう。特に、エディンバラ城などの観光地付近では多く発生しており注意が必要です。

【防犯対策】

・ 短時間でも必ず施錠する。

・ 車内にバッグや上着など、貴重品が入っていると思わせるものを放置しない。

・ 人目に付きにくい場所に駐車しない。

・ 夜間に路上駐車する場合は、明かりの下に駐車する。

・ 車検証及び免許証はコピーを車内に置き、オリジナルは別途保管する、

・ 街中を低速で運転中は、ドアをロックし窓を閉めておく。(信号待ちや渋滞時にひったくりにあう可能性がある)

(3)スリ・置き引き

毎年、エディンバラ城付近で、観光客を狙ったスリや置き引きが多く発生しており、被害に遭った日本人旅行者も少なくありません。外国人窃盗団による犯行が目立ち、大道芸などを見ている間にハンドバッグなどから貴重品を抜き取られるケースが多いとのことです。

【防犯対策】

・ 特に空港、駅、観光地など混雑した場所や注意が緩慢になる場所で注意が必要です。

・ 財布は内ポケットに入れる。

・ ハンドバッグやショルダーバッグは留め具・ファスナーを閉めた上で体の正面に位置するようにして持ち歩く。

・ 空港・駅等で座っているとき、ホテルでのチェックイン・アウト時、買い物や観光地での写真撮影の際でも荷物を身体から離さない。

(4)路上強盗(ひったくり)

銀行やATM等から現金を所持していると思われる人や旅行者を尾行し、人通りのない路地等に入ったところで強引にバッグ等を奪って走り去る例が多く報告されています。また、犯人は10~20代の男性であることが大半です。

【防犯対策】

ハンドバッグ等は常時身体の正面に位置させ、手を添えて持ち歩く、又はバッグを肩に掛けた上にコートやジャンパーを着用するなどの工夫をする。

昼夜にかかわらず人通りの少ない路地を歩かない。

夜間外出時は一人歩きを避け、できるだけタクシーを利用する。

銀行やATMを利用した後は、尾行してくる者がいないかを時々確認する。

現金は複数のポケット等に分散して所持する。 

 

(5) クレジットカード等のスキミング

店舗のCAT端末(加盟店信用照会端末)や街角のATM(自動現金引き出し機)にスキマー(磁気記録情報を読み取る装置)及び小型カメラが仕掛けられ、クレジットカード等の磁気記録情報と暗証番号が盗み取られて偽造されたクレジットカード等が海外で使用されるという被害が発生しました。

【防犯対策】

・ 暗証番号を押す時には片方の手でキーパッドを覆い隠す

・ 利用明細書には必ず目を通してチェックする

・ ATMはできるだけ銀行に設置してあるものを利用する

・ インターネットで買い物をする方は、ウイルス対策ソフトを常時アップデートする

・ 信頼の置けるウェブサイトで買い物をする

(6)性犯罪

スコットランドにおける2007年度中の性犯罪は統計では約6万5千件ですが、犯罪の性質から被害届を出していない事件も相当数あると言われています。なお、エディンバラ市では夜間に正規のライセンスを取らずに営業しているいわゆる偽タクシーに乗った女性が暴行される事件が発生しました。

【防犯対策】

・ 夜間は、外出を極力控える。

・ 夜間外出するときには極力タクシーを利用する。また、タクシーは信頼のおける会社を利用する。

・ 見知らぬ人、初対面の人の誘いに安易に乗らない。

 

(7)交通事故

日本のように歩行者優先という意識が希薄であり、道路の横断や歩行には十分注意が必要です。2007年のスコットランドにおける交通事故統計では、交通事故による死者282人、重傷者2,317人、軽傷者13,461人となっています。

なお、日本と同様に飲酒運転は重大な交通法規違反です。また、運転中の携帯電話の使用は禁止されています。

エディンバラ市内の主要道路には、バス、タクシー、自転車のための専用車線が設置されており、一般車両は通行禁止であり罰金の対象となります。また、駐車違反も厳しく取締りが行われています。

 

4.犯罪被害やトラブルから身を守るためのその他参考事項

・ 治安上問題のある地域はどこかを把握し、できる限り近づかないようにしましょう。また、アパートなどの家賃の安い地区は治安上問題があることがあります。

・ 英国では、銃やナイフを所持することは禁止されています。また、他の欧州諸国とは異なり催涙スプレーやペッパースプレーを所持することも禁止されています。

・ サッカー観戦では、チームカラーのユニフォーム等を着用したまま競技場の外や街中を歩くと対戦相手チームのファンの標的になる可能性があります。また、試合前後の移動はタクシーをお勧めします。

・ 住宅を巡るトラブル(大家とのもめ事やデポジットに関するトラブル等)を避けるため、しっかりした不動産業者を通じて探すことをお勧めします。トラブルが生じた場合には、Shelter Scotlandのサイトhttp://scotland.shelter.org.uk/が有益な情報を提供しています。

・ 英国内務省は、犯罪から身を守るためのポイントを記載したハンドブックを作成しています。最寄りの警察署や公立図書館等で入手可能ですのでご一読をお勧めします。また、英国内務省のサイトでも防犯ポイントを紹介しています。

YOUR PRACTICAL GUIDE TO CRIME PREVENTION

BEAT THE BURGLAR

STEER CLEAR OF CAR CRIME

 

5.緊急連絡先

(1)「999」

英国内では、警察、救急車、火災の緊急電話番号は、いずれの場合でも「999」です。「999」をダイヤルすると、オペレーターがでますので、

警察 “Police, Please”

救急車“Ambulance, Please”

火災“Fire service, Please”

と言えば、担当部署に繋いでくれます。また、住所、氏名、電話番号、状況等尋ねられたことを落ち着いてゆっくり話してください。

なお、「999」は公衆電話からでもダイヤル可能です。この場合、コインは必要ありません。

(2)その他の連絡先

● 警備会社等と契約している場合は、警備会社の連絡先を控えておきましょう。

● かかりつけの医療機関の電話番号を控えておきましょう。

● 緊急時に連絡する必要がある電話番号を一覧にして電話機の側に貼付しておくと便利です。

● 英国内の日本国総領事館

   在エディンバラ日本国総領事館

   住所 2 Melville Crescent, Edinburgh EH3 7HW

   電話 0131-225-4777(代表)

   在ロンドン日本国総領事館(在英国日本国大使館)

   住所 101-104 Piccadilly, London W1J 7JT

   電話 020-7465-6500(代表)