8月24~26日に、スコットランド議会において国際文化サミットが開催されました。同サミットはエディンバラ・インターナショナル・フェスティバル,英国政府,スコットランド政府,スコットランド議会,ブリティッシュ・カウンシルにより隔年エディンバラ・フェスティバルに時期を同じくして行われています。エディンバラ・フェスティバルは、第2次大戦後の欧州で戦争の傷を文化活動をとおして癒やそうというのが発足の趣旨だったようですが、このサミットも文化交流に対するスコットランドの一方ならぬ意気込みを示すものと思われます。
サミットの分科会では、世界の紛争地域の文化遺産を破壊から救うにはどうしたら良いかとの問題も話し合われました。私からは、紛争の中にあっても文化遺産が保全された例として、京都が太平洋戦争の空襲の対象にならずに貴重な文化財が戦争の災禍を免れたことを紹介しました。
文化や芸術がもつ力として、舞踊がパーキンソン病の患者さんに有する治療効果についての発表も行われました。パーキンソン病をもつ年配女性が真っ直ぐに歩くことがままならなくても、踊りながら歩くと上手に目的地に達することが出来る例がビデオで紹介されました。また、同じ病気を抱える人々が舞踊を通して他の人々の人間的つながりを深めることが如何に心身の健康を保つ上で大事かが発表されました。 |