スコットランドにおける日本語教育についての学会開催(報告)

平成29年8月31日
 8月28日(月)にスコットランドにおける日本語教育についての学会がエディンバラ大学で開催されました。この学会はエディンバラ大学の松本スタート洋子教授により企画され、テーマは日本語教育をスコットランドでどのように促進できるかでした。
 午前は、松永総領事の冒頭での挨拶後、一橋大学の庵功雄教授による「やさしい日本語」という日本人と日本在住の外国人の間のコミュニケーションのための共通言語についての講演がありました。その後、スコットランド教育局代表のルイーズ・グレンさんによるスコットランドの言語教育政策についての発表や、イースト・ロージアン・カウンシル代表のアン・ロバートソンさんによる「言語を勉強することの大切さ」、「日本語を学ぶための教材や資料」などについての発表がありました。
 午後には、小学校など言語教育が専門ではない教員のための効果的な教授法についての講義や、スコットランド北部に位置するオークニー島と日本との交流の紹介、エディンバラのリバートン小学校での日本語教育の紹介、リバートン高等学校のアニメと漫画のサークルの紹介、エディンバラの東に位置するノース・ベリックのロー小学校の日本文化イベント(フジ・フェスティバル)の紹介、Royal Zoological Society of Scotlandからの日本語教育と科学教育を結びつけるプロジェクトの企画の紹介がありました。
 スコットランドにおける日本文化・日本語の教育分野における実際の取り組みについての発表が盛りだくさんで、どれもすばらしいものでした。