「日本の近代化の背景」の講演会(報告)

平成29年12月13日
 10日,グラスゴーのケルビングローブ博物館で、久留島浩・国立歴史民俗博物館長による、明治維新を中心とした日本の近代化の背景に関する講演が行われました。講演では、明治維新以前の日本社会が既に相当発達・成熟しており、西洋文明を取り入れる素地が出来ていたとして、シーボルトが日本から持ち帰った収集品や、スコットランドの貴族で外交官でもあり、日英修好通商条約の締結に尽力した第8代エルギン伯爵の伝記を紹介しました。また、明治維新を可能にした日本人のレベルを使い尽くすのでなく、明治150周年を機に再び日本人の素養を高める必要性を強調されました。当日は、日曜日かつ氷点下の寒さにもかかわらず、約50名の参加があり、「貴重な収集品のスライドは大変参考になった」、「日本の近代化の背景を詳細に知ることができ大変興味深かった」等の意見が寄せられました。