教育

令和6年4月30日

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スコットランドの教育制度
 
1.概要
英国の他の地域とは異なり、スコットランド政府独自のガイドラインに沿ったカリキュラムが編成されており、プライマリースクールが7年間、セカンダリースクールが6年間となっています。このうち、義務教育は5歳から16歳まで、つまり、プライマリースクールとセカンダリースクールの4年生までで、大学進学を希望する場合には5年、6年へ進むことになります。

また、プライマリースクールへ入学する年齢に満たない児童でも、3歳になればナーサリースクール又はプレーグループへ通うのが一般的です。

プレスクールからから大学進学まで、スコットランド政府の教育関連ホームページに詳しく説明されています。

2.公立学校
基本的に、お子様が通学する学校は、居住地区内(Catchment Area)の学校となります。

居住地区のお子様がどの学校へ通学することになるかは、学校を運営するカウンシル(地方自治体)が定めています。なお、セカンダリースクールは、日本の中学校と高校を合わせた学齢期になりますが、日本のように志望校を受験して入学するシステムではなく、プライマリースクールと同様に居住地区内の学校に入学します。学校の詳細についてはカウンシルにお問い合わせください。


一方、居住地区外の学校に通学を希望することも可能であり、空席があれば入学が許可されます。


3.私立学校
私立学校に入学を希望される場合は、直接学校に連絡し、アポイントを取って学校見学をした上で入学手続きを取ります。学校によっては面接や筆記試験がありますのでご確認ください。なお、私立学校をお探しの場合は、Scottish Council of Independent Schoolsに連絡して学校リスト(冊子)を取得する方法やウェブサイトで検索することをお勧めします。

Scottish Council of Independent Schools
住所)61 Dublin Street, Edinburgh EH3 6NL
電話)+44-131 556 2316
Email)info@scis.org.uk
Website) http://www.scis.org.uk


4.共通試験と大学進学
公立、私立を問わず、生徒は義務教育の終わるセカンダリー4年生の終了時にスコットランド共通試験(Scottish Qualification Certificate = SQC)を受けることになります。この結果が、進学や就職等の進路選択に影響する義務教育の成績証明書となります。


大学進学を希望する場合は、セカンダリー5年、6年に進級します。5年または6年生終了時に、スコットランド共通試験Higher grade又はAdvanced Higher gradeを受験し、その成績により志望大学を決定することになります。

イングランドの大学を志望する場合でも、スコットランド共通試験Higher grade、Advanced Higher gradeの成績により入学することが可能です。


日本語補習校
 

日本語補習校では毎週土曜日の午前中に国語の授業が行われています。詳しくは下記のサイトをご覧ください。

スコットランド日本語補習校  

北東イングランド日本語補習校
 

(公益財団法人)海外子女教育振興財団 (Japan Overseas Educational Services)について

海外に勤務する邦人の子女及び海外勤務を終了し本邦に帰国した邦人の子女の教育の振興を図るため、必要な教育・研修、支援、助言・情報提供・調査等に関する事業を行い、海外勤務生活の安定に寄与し、もって我が国の海外における発展と国際交流の推進に資することを目的として、1971年に外務省および文部省(現 文部科学省)の許可を受け、海外で経済活動を展開している企業・団体によって設立された財団法人です。
財団では、日本人学校・補習授業校への財政上・教育上の援助等をはじめ、海外子女教育専門の教育相談員による、教育相談や情報提供を行っております。
いじめ相談については、以下の窓口で対応しています。

<いじめ相談窓口>
公益財団法人 海外子女教育振興財団 事業部 教育相談事業チーム
電話:+81-3-4330-1352
受付時間:月~金曜日 10時から16時(日本時間)
メールアドレス:sodanjigyo@joes.or.jp
公益財団法人海外子女教育振興財団ホームページ
http://www.joes.or.jp/別ウィンドウで開く

教科書の配布
※令和6年(2024年)度後期用教科書の配送は、輸送事情等により10月中旬頃になる見込みです。

<配布対象者>
当館に在留届を提出されている方で、日本国籍を持ち(重国籍者を含む)、長期滞在中または永住者で将来日本に帰国もしくは日本で教育を受ける意思を持つ子女が対象です。小・中学生とも前期の配布は4月、後期は9月の配布となります。教科書は無償ですが、配送料は保護者の方のご負担となります。

ただし、日本語補習校に通学されているお子様の教科書は学校より配布されますので、改めてお申し込みいただく必要はありません。

<申込み方法>
申込書に必要事項をご記入の上、Email (visa@ed.mofa.go.jp)、FAX (0131-2254828)、郵送(Consular Section, Consulate General of Japan, 2 Melville Crescent, Edinburgh EH3 7HW)のいずれかの方法で送付してください。申込書のダウンロードができない場合は、保護者氏名、連絡先(Email と電話番号)、児童・生徒氏名、学年、送付先(氏名、住所を英語で記入して下さい)をEmail等でご連絡ください。
*小学生は、前期・後期毎に、中学生は前期のみ、その都度お申込みください。
 

<申込み締切日>
 申し込み時期は年により異なりますが、概ね前期用は8月頃、後期用は4月頃となっています。
 

<受取方法>
教科書の配布準備ができ次第、当館及び託送業務を委託しております運送会社よりEmailにてご連絡しますので、配送日程、送料支払い方法については、運送会社の案内にそってお手続きください。

当館での直接受領はできませんので、ご容赦ください。
 

<これから英国へお越しになるお子様への教科書配布について>
日本から英国に越される場合、渡航前にお子様の教科書について(公財)海外子女教育振興財団にご相談ください。日本国内で教科書を受領せずに渡英した方及び英国以外の外国から渡英された方は、当館を通じて「教科書追加送付申請」を行えば、同財団より受領することができます。その場合、本邦からの送料・手数料をご負担いただきます。「教科書追加送付申請」をご希望の方は、当館にご連絡ください。


<配布教科書>
該当する学年の教科書1セットのみです。無償配布対象外の方、またはお子様の学年とは異なる学年の教科書をご希望の方は、海外新聞普及株式会社(OCS社)から直接入手していただくことになりますのでご了承ください。


<拡大教科書の配布>弱視児童生徒のための「拡大教科書」(文字や図形を拡大等して複製された検定済み教科書)も配布しております。ご希望の方は文部科学省ホームページもご覧頂き、当館までご連絡ください。なお、配布される教科書は「拡大教科書」または一般の教科書のどちらか一方を選択していただくことになります。