松永総領事より離任のご挨拶
平成30年7月17日

私は、2年3ヶ月の任期を終えて、この度日本に帰ることになりました。皆様のご好意に支えられて任期を全うできましたことを心から御礼申し上げます。平成28年5月10日に着任した際は、美しい花々が咲き乱れており、天国に降り立ったかのような感覚を抱きました。
もっとも、仕事のうえでは、着任後1ヶ月半でEU離脱の国民投票がありました。結果は、まさかと思われた「離脱」の勝利になり、投票翌日の早朝、分析のためタクシーで総領事館に向かったことを昨日のように覚えております。その後EU離脱に伴う皆様のご懸念を取りまとめ我が国として英国政府ならびにEU及びEU諸国にこれを伝達いたしました。
私生活では、着任早々もっとも日が長い時期を体験しました。薄明(twilight)と呼ばれる長い日暮れの時間帯の美しさは格別に感じられました。会合や夕食会が終わってもまだ明るいのは精神衛生上きわめてよく、気分爽快でした。(余談ですが、tern(事典ではアジサシ)という野鳥は日の長いのが好きで夏は北半球、冬は南半球の高緯度地域に移動して薄明を楽しむとのことですが、その気持ちがよく分かります。)
また、草花や野菜を育てる機会に恵まれました。陽光と驟雨が交互に訪れる環境は草花や野菜の生育には最適で、昼休みに帰宅すると早朝にはなかった花が咲いていたりすることもありました。それぞれの年に何を植えるかも、自分が決めるというより、なりゆきによって自然に決まってくることも面白い発見でした。一年目は二十日大根(radish)とビーツ(beet)、二年目はトマト、今年はヒマワリと頂いたルバーブ(rhubarb)を栽培しました。自分の役割はもっぱら水やりで、後は植物自身が自分で育つのを待つという感じでした。
私は間もなく当地を離れますが、スコットランド,北部イングランドの人々の優しさや自然の美しさを忘れることは決してないでしょう。皆様もそれぞれの持ち場でご健康に留意され元気にご活躍をお続けになりますよう念じております。また、当地と日本との関係がますます緊密になり、当地における対日理解がいっそう深まることを願いまして、私のご挨拶とさせて頂きます。
もっとも、仕事のうえでは、着任後1ヶ月半でEU離脱の国民投票がありました。結果は、まさかと思われた「離脱」の勝利になり、投票翌日の早朝、分析のためタクシーで総領事館に向かったことを昨日のように覚えております。その後EU離脱に伴う皆様のご懸念を取りまとめ我が国として英国政府ならびにEU及びEU諸国にこれを伝達いたしました。
私生活では、着任早々もっとも日が長い時期を体験しました。薄明(twilight)と呼ばれる長い日暮れの時間帯の美しさは格別に感じられました。会合や夕食会が終わってもまだ明るいのは精神衛生上きわめてよく、気分爽快でした。(余談ですが、tern(事典ではアジサシ)という野鳥は日の長いのが好きで夏は北半球、冬は南半球の高緯度地域に移動して薄明を楽しむとのことですが、その気持ちがよく分かります。)
また、草花や野菜を育てる機会に恵まれました。陽光と驟雨が交互に訪れる環境は草花や野菜の生育には最適で、昼休みに帰宅すると早朝にはなかった花が咲いていたりすることもありました。それぞれの年に何を植えるかも、自分が決めるというより、なりゆきによって自然に決まってくることも面白い発見でした。一年目は二十日大根(radish)とビーツ(beet)、二年目はトマト、今年はヒマワリと頂いたルバーブ(rhubarb)を栽培しました。自分の役割はもっぱら水やりで、後は植物自身が自分で育つのを待つという感じでした。
私は間もなく当地を離れますが、スコットランド,北部イングランドの人々の優しさや自然の美しさを忘れることは決してないでしょう。皆様もそれぞれの持ち場でご健康に留意され元気にご活躍をお続けになりますよう念じております。また、当地と日本との関係がますます緊密になり、当地における対日理解がいっそう深まることを願いまして、私のご挨拶とさせて頂きます。