藤原直総領事着任挨拶

令和3年12月2日
2021年11月9日に在エディンバラ日本国総領事として着任しました藤原直です。在エディンバラ日本国総領事館管轄のスコットランドと北イングランドにお住いの皆様、これからどうぞよろしくお願いいたします。
 
私は、これまで北米、アジア、中東、国際機関などでの海外勤務を経験しました。今回、この歴史あるエディンバラで、総領事として務めることを大変嬉しく、光栄に感じております。
 
全世界で猛威を振るう新型コロナウィルスの影響は大きく、ここスコットランドにおいても未だ完全収束は見えません。一方で、ワクチン接種が進み、経済活動再開の兆候も見えております。今後、スコットランド、北イングランドの社会・経済が再び軌道に乗ることが期待される中で、当館では在留邦人の方々、日本に興味がある方々に、有益な情報をタイムリーに発信していきますので、皆様におかれましてはどうぞ当館のホームページを始めとする情報発信に目を通して頂けますよう、お願い申し上げます。
 
スコットランド・北イングランドと日本は、古くは幕末、明治時代から深いつながりがあります。当時の日本は、鉄道、電信、灯台、鉱山など、英国から多くの技術を学びました。現在も交流は盛んであり、日本では「スコッチ・ウイスキー」が有名ですが、最近ではスコットランド産のサーモンが日本でも販売され、消費者に身近な存在になっています。日本からは自動車や電化、半導体、ライフサイエンス分野を中心に、多くの企業が経済に貢献しています。
 
私の着任後すぐ、スコットランドと日本女子ラグビー、および男子ラグビーとのテストマッチにご招待いただき、ラグビースコットランド代表の有力な支援者であるアン王女ともお話をする機会がありました。残念ながらどちらの試合でも日本代表の勝利は叶いませんでしたが、男女ともに日本のラグビーが世界の強豪と渡り合える実力を持ちつつあること、そしてラグビーによる日本とスコットランドのさらなる関係強化とその可能性を強く感じました。
 
2021年初頭に発効した日英包括的経済連携協定は、英国がEU離脱後に初めて締結した通商協定です。英国が最初の相手に日本を選んだということは、両国の一層の関係深化の象徴であり、緊密な日英関係は、スコットランドと北イングランドにも大きく貢献していくものです。
 
在エディンバラ日本国総領事として、職務に全力を尽くし、在英国日本国大使館と連携しつつ、在留邦人の皆様のお役に立てるよう、支援サービスの更なる向上に全力を尽くして参ります。
 
皆様のご健勝とご多幸を祈念して、着任の挨拶とさせて頂きます。
 
2021年11月9日    在エディンバラ日本国総領事 藤原 直