河西工業の英国工場を視察しました(11月3日)

令和5年11月15日
DCG middle
DCG touring plant
DCG Touring plant
11月3日(金)、石井みのり首席領事は英国北東イングランド・ワシントンにある河西工業の英国工場を視察しました。1991年に稼働開始した同工場は、約550人の従業員を雇用し、地域経済を支えています。新型コロナウイルスの感染拡大や半導体などの部品不足、取引先の自動車メーカーの減産などが相次ぎ、同工場の生産する車内装部品の販売が減少。 2018年から3年連続の赤字に陥りましたが、材料や資源燃料価格、人件費の高騰など依然として厳しい環境の中にあっても日・英の従業員が一丸となって不断の改善努力を行い、2022年には黒字に転じています。右改善の一環として同工場では、有機溶剤を含まない接着法と真空成形を組み合わせた技術をドアトリム部品(世界初採用)、日本の伝統工芸の木目込み人形の工法をドアトリム部品に取り入れ、立体形状に表皮を埋め込む技術の「3D木目込み工法」、接着剤を使用せず表皮を同時に成形する技術のインサート成形をピラー部品、車両の燃費向上に貢献する軽量化と高剛性を組み合せ、更に耐傷付き性も向上させた技術である射出発泡成形などの新技術も次々と採用しています。
 
また、ゼロエミッションに向けた取組も進めており、3330枚の太陽光パネルを設置しているほか、製造課程で出た廃棄物のリサイクルも行っており、今後は更に蓄電池の投入の検討とともに、更なる廃棄物のリサイクル化に向けた大学との協働も進めています。