総領事新年あいさつ
令和6年1月4日
皆様、新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
昨年2023年を振り返りますと、スコットランドにおいては首席大臣の交替という大きな政治的動きがあり、また、英国全体で見れば、チャールズ三世国王陛下の戴冠式が行われ、本年は総選挙の可能性も囁かれるなど、昨年から今年にかけて大きな転換の動きが強まっています。国際情勢については、ご存じの通りウクライナ情勢、中東情勢等が未だ展望を見いだせない状況にあり、今後も注意深く見守っていく必要があります。
その一方、英国内では昨年にはいくつか明るい展望が開けて参りました。
新型コロナのパンデミックは、未だ油断できない状況ではあるとはいえ、とりあえずの落ち着きを見せ、英国、スコットランド社会が普通に動いていく状況になってきており、また、一昨年には英国全体を苦しめていた物価の高騰が昨年は沈静化しつつあることなどは喜ばしいことです。
ここで、スコットランドと日本の関係を振り返ってみたいと思います。
昨年は、スコットランドと日本の人的交流が再び活発になっておりました。特に、高円宮久子妃殿下のご訪問、閣僚の相互訪問、地方自治体レベルでの交流、スコットランドと日本の大学の連携関係の活発化等ハイレベルも含め様々な分野での交流が拡大しました。また、経済関係では、引き続き日本からの新規投資が拡大し、特に、スコットランドにおいてだけでは無く、英国全体からも評価されるような大規模な新規投資がありました。そして、先ほど大学間の連携について申し上げましたが、特に「産学連携」が進展し、スコットランドに進出していない日本の企業もスコットランドに貢献するという状況が進んでおります。
文化等の面では、日本の学校や地方自治体の国際化をお手伝いするJETプログラムについて、昨年当館よりは、当館が1987年に本格的に取り扱い始めてから最大人数である56人をお送りしました。今後の派遣に向けても相当数の応募が寄せられており、スコットランドにおける日本への高い関心をうかがい知ることが出来ます。また、昨年のEdinburgh International Festival Fringeではこれも過去最高の10組以上の日本人アーティスト、パフォーマーが登録し、市内で数多くの公演を行いました。Fringe事務局によれば、すでに日本の複数のチームから照会が来ているとのことです。また、Fringe事務局のみならず、Festival事務局、Military Tattoo事務局も日本からの参加に大きな期待を寄せております。
スポーツの分野では、皆様も御存じのとおり、サッカーの分野でグラスゴーを拠点とするセルティック、エディンバラを拠点とするハーツで複数の日本人選手が活躍し、スコットランドのファンから大きな声援を送られていることもスコットランドと日本の交流の深さを示していると思います。
皆様の日常生活に密着する領事業務については、昨年3月より、旅券、査証、証明についてオンライン申請が始まりました。新しいシステムなのでまだまだ皆様にとってもご不便をおかけする状況もあるかと思いますが、引き続き、領事を含む各種サービスや情報のご提供について、当館として館員が一丸となって取り組んで参ります。
最後になりますが、本年が皆様方に執り、幸多き、実り豊かとなる一年となりますことを心より祈念申し上げます。
昨年2023年を振り返りますと、スコットランドにおいては首席大臣の交替という大きな政治的動きがあり、また、英国全体で見れば、チャールズ三世国王陛下の戴冠式が行われ、本年は総選挙の可能性も囁かれるなど、昨年から今年にかけて大きな転換の動きが強まっています。国際情勢については、ご存じの通りウクライナ情勢、中東情勢等が未だ展望を見いだせない状況にあり、今後も注意深く見守っていく必要があります。
その一方、英国内では昨年にはいくつか明るい展望が開けて参りました。
新型コロナのパンデミックは、未だ油断できない状況ではあるとはいえ、とりあえずの落ち着きを見せ、英国、スコットランド社会が普通に動いていく状況になってきており、また、一昨年には英国全体を苦しめていた物価の高騰が昨年は沈静化しつつあることなどは喜ばしいことです。
ここで、スコットランドと日本の関係を振り返ってみたいと思います。
昨年は、スコットランドと日本の人的交流が再び活発になっておりました。特に、高円宮久子妃殿下のご訪問、閣僚の相互訪問、地方自治体レベルでの交流、スコットランドと日本の大学の連携関係の活発化等ハイレベルも含め様々な分野での交流が拡大しました。また、経済関係では、引き続き日本からの新規投資が拡大し、特に、スコットランドにおいてだけでは無く、英国全体からも評価されるような大規模な新規投資がありました。そして、先ほど大学間の連携について申し上げましたが、特に「産学連携」が進展し、スコットランドに進出していない日本の企業もスコットランドに貢献するという状況が進んでおります。
文化等の面では、日本の学校や地方自治体の国際化をお手伝いするJETプログラムについて、昨年当館よりは、当館が1987年に本格的に取り扱い始めてから最大人数である56人をお送りしました。今後の派遣に向けても相当数の応募が寄せられており、スコットランドにおける日本への高い関心をうかがい知ることが出来ます。また、昨年のEdinburgh International Festival Fringeではこれも過去最高の10組以上の日本人アーティスト、パフォーマーが登録し、市内で数多くの公演を行いました。Fringe事務局によれば、すでに日本の複数のチームから照会が来ているとのことです。また、Fringe事務局のみならず、Festival事務局、Military Tattoo事務局も日本からの参加に大きな期待を寄せております。
スポーツの分野では、皆様も御存じのとおり、サッカーの分野でグラスゴーを拠点とするセルティック、エディンバラを拠点とするハーツで複数の日本人選手が活躍し、スコットランドのファンから大きな声援を送られていることもスコットランドと日本の交流の深さを示していると思います。
皆様の日常生活に密着する領事業務については、昨年3月より、旅券、査証、証明についてオンライン申請が始まりました。新しいシステムなのでまだまだ皆様にとってもご不便をおかけする状況もあるかと思いますが、引き続き、領事を含む各種サービスや情報のご提供について、当館として館員が一丸となって取り組んで参ります。
最後になりますが、本年が皆様方に執り、幸多き、実り豊かとなる一年となりますことを心より祈念申し上げます。