民芸レクチャーが開催されました(5月13日)

令和6年5月18日
1
2
3
4
5月13日(月)、国際交流基金の助成を受け、エディンバラ市内にて文化翻訳家の吉澤朋氏による民芸レクチャーが開催されました。吉澤氏は、祖父に紬織の分野では初となる重要無形文化財保持者(人間国宝)である宗廣力三氏を持ち、日本の民芸や手仕事の思想、哲学を伝えるため、海外で多くの活動を行っています。

レクチャーでは、華やかな装飾品だけではなく、無名の職人たちによってその土地の風土や生活に合わせて作られた手仕事の美しさを認めようという、1926年に始まった民芸運動が紹介されました。また、当時の日本の生活や民芸が現代にどのような影響を及ぼしているのかという文化的背景が、吉澤氏の祖父宗廣力三氏の紬織の作品や、代表的な民芸品を通じて紹介されました。
 
レクチャーの後には参加者からの質問が相次ぎ、最後には実際の民芸品を参加者が手で触れて感じることができ、日本の民芸を学ぶことのできる、非常に貴重な機会となりました。