住友電気工業の海底ケーブル工場起工式への出席(5月14日)

令和6年6月3日
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5月14日、藤原直総領事及び青木洋紀在英国日本国大使館参事官は、スコットランド・ハイランド地方にある二グ港で開催された住友電工業(以下、住友電工)の海底ケーブル工場の起工式に出席しました。なお、同起工式には、住友電工から井上治社長が出席したほか、スコットランド政府からマイリ・マッカラン・ネットゼロ・エネルギー大臣を始めとする政府高官が出席したほか、ロブ・マクドナルドSSEN Transmission(以下SSEN)取締役社長を始めとする民間企業関係者など多数が参加しました。本工場の設立は総額規模3億5千万ポンド(約700億)のプロジェクトで、15ヘクタールの広大な敷地に5万8000平方メートルの工場が設置される予定で、グリーン・フリーポートである二グ港への記念すべき投資第一号案件にもあたります。同工場では、洋上風力発電を英国本土の送電網への接続のためのケーブルのほか、世界最高電圧となる525kV直流海底ケーブルが製造される予定です。また、本工場の設立により、今後10年間で約330名の雇用(うち265名がハイランド&アイランズ地方での雇用で、うち150名が同工場での勤務)を創出するとみられています。 

 また、同起工式に併せて、ロブ・マクドナルドSSEN取締役社長から、SSENが計画している英国本土と最北端のシェットランド諸島間の約330kmを連系する525kV高圧直流(HVDC)XLPEケーブルプロジェクト「Shetland2」の住友電工による受注の内定が発表されました。

 送電ケーブルは、再生可能エネルギーへの転換を実現する上での重要なインフラであり、本工場の設置により、ハイランド地方経済の発展、英国及びスコットランド政府の掲げるネットゼロの目標の実現への貢献が期待されます。