アダム・スミス・パンミュアハウスへの訪問(5月30日)

令和6年6月4日
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5月30日、石井みのり首席領事は、持続可能な資本主義に関するアダム・スミス議長を務めるアダム・ディクソン教授の招きを受け、アダム・スミス・パンミュアハウスを訪問しました。パンミュアハウスは「経済学の父」と呼ばれるスコットランド人哲学者アダム・スミス氏が最後の12年間を過ごした邸宅で、代表作である「道徳感情論」と「富国論」を執筆したことでも知られています。「近代地質学の父」と呼ばれるジェームズ・ハットン氏、近代化学の創設者の一人であるジョセフ・ブラック氏を始めとする「スコットランド啓蒙主義」の主な思想家、科学者等が連日集まり、議論を交わし、現代社会の基礎を成す思想を生み出した場所でもあるパンミュアハウスは一時荒廃の一途を辿っていましたが、2008年にヘリオット・ワット大学のエディンバラ・ビジネス・スクールに売却され、その後の大規模修復を経て、2018年11月に「アダム・スミス・パンミュアハウス」として正式オープンをしました。望ましい変化をもたらすためにアダム・スミスの名において招集され、21世紀のワールド・クラスの議論・討論を行う場であるパンミュアハウスでは、8月にエディンバラで開催されるフリンジ・フェルティバルの一環で、様々なトークを主催しますが、本年8月20日から25日まで「日本:機能する資本主義(Japan – Capitalism that works)というテーマでイェスパー・コール氏によるトークが開催される予定です。
 
なお、パンミュアハウスの隣にあるキャノンゲート教会にアダム・スミス氏のお墓がありますので、是非機会があればそちらにも足を伸ばしてみてください。
 
<参考>
アダム・スミス・パンミュアハウス:https://www.panmurehouse.org/
イェスパー・コール氏によるトーク:https://www.panmurehouse.org/get-involved/what-s-on/