グラスゴー博物館主催日本コレクション特別鑑賞ツアーへの参加
令和7年4月15日



4月15日、石井みのり首席領事は、グラスゴー博物館が主催する日本コレクションを鑑賞する特別ツアーに参加しました。今回鑑賞したコレクションは、1878年から約1年間かけて行われたグラスゴー市の博物館と日本の「博物館」(現在の東京国立博物館)の間の物品交換の際に、ガラスゴー市からの要請を受けて日本から贈答された建築物、家具、木工品と漆器、楽器、陶磁器、金属製品、繊維、服飾品、和紙などのサンプル、1000点を超えるコレクションの一部です。なお、グラスゴーからは、これらの返礼として、スコットランド西部で製造された重化学工業製品(ミョウバン、重クロム酸カリウム、発生炉タール、砂糖精製の図解、耐火粘土レンガ、鉄、鉛、鋼材製造の見本、マッチ製造の見本等)や、布製品(ウールやリネン)のサンプルとともに、コーポレーション・ギャラリーの収蔵品の中から油絵数点が贈られました。
当日は、キュレーターのユピン・チュン博士の説明を受けながら、グラスゴー博物館の日本コレクションを鑑賞しました。鑑賞した品物の多くはいわゆる「明治工芸」とよばれる外貨獲得のために明治政府によって重要な輸出品として位置付けられていた工芸品のサンプルのように見受けられ、実際に物品目録には製造元とともに、価格まで記載されており、気に入った品物を注文することが可能となっていました。欧州におけるジャポニズムの流行と明治日本が西洋の技術を学ぼうとする姿勢が感じられ、当時の日本とスコットランドの交流がしのばれるイベントとなりました。
当日は、キュレーターのユピン・チュン博士の説明を受けながら、グラスゴー博物館の日本コレクションを鑑賞しました。鑑賞した品物の多くはいわゆる「明治工芸」とよばれる外貨獲得のために明治政府によって重要な輸出品として位置付けられていた工芸品のサンプルのように見受けられ、実際に物品目録には製造元とともに、価格まで記載されており、気に入った品物を注文することが可能となっていました。欧州におけるジャポニズムの流行と明治日本が西洋の技術を学ぼうとする姿勢が感じられ、当時の日本とスコットランドの交流がしのばれるイベントとなりました。