講演会「長崎原爆被爆者の声」への出席

令和7年5月15日
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5月15日(木)、阿部正隆領事は、エディンバラ大学で開催された原爆被爆者の朝長万佐男博士、本村チヨ子さん、そして被爆二世の大瀧知子さんによる講演会「長崎原爆被爆者の声」に出席しました。本講演会は大和日英基金の主催により、エディンバラ大学、長崎県被爆者手帳友の会の協力により実現したものです。

今回の講演会では、長崎に原爆が投下された当時6歳だった本村チヨ子さんが、1945年8月9日に何が起こったのか、ご自身の記憶を語られました。

また当時2歳で被爆し、生涯をかけて原爆の医学的影響の研究を行ってこられた朝長万佐男博士から、これまでの研究に基づく詳細な医学的見地からの詳細な実態が語られました。

最後に、被爆二世の大瀧知子さんから、今日、被爆体験を語ることができる生存者はわずかしか残っておらず、この記憶を未来の世代にいかに伝えていくかということはますます重要になってきており、被爆二世の役割についての考えを含めて、ご自身の活動について語られました。

会場には学生ばかりでなく、お子さん連れのご家族など多様な方々が参加されており、講演者との質疑応答では、次世代へ語り継いでいくための教育のあり方や昨今の国際情勢を踏まえた展望、「平和/Peace」の概念についてなど活発な議論が交わされ、過去から現在そして未来を考える貴重な機会となりました。