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JETプログラム歓送会2016 NEW
総領事便り
皆様、JETプログラムをご存じでしょうか。1987(昭和62年)に開始された制度で、外国の若者を日本に招致して外国語教育と国際交流に携わってもらい地域レベルでの国際化を推進することを目的にしています。JETとは、The Japan Exchange and Teaching Programmeの頭文字をとったものです。
JET生は日本全国に散らばります。北海道に行く人もいますし、鹿児島県に行く人もいます。多感な若者たちが弟妹のような生徒たち(小学校から高校まで)と接するわけで、生涯忘れられない体験となる場合が多いようです。
私がエディンバラに赴任してからも、既に3人のJET同窓生と出会っています。まずは秘書のジェシカさん(大分県に派遣)、牧師をしているモードさん(宮崎県に派遣)、スコットランドJET同窓会長のマイケルさん(岩手県に派遣)です。いずれの方のお話を聞いても、JETプログラムにより日本で過ごした何年間か(最短1年で5年まで延長が可能)がそれぞれの人生に如何に大きい意義を持ったかを実感します。滞日中に出来たお友達とのつながりを何年も大事にしていることも多いようです。
さて、今年もJET生を新たに送り出す季節がめぐってきました。出発を前にして、7月26日に公邸で歓送会を催しました。新JET生と言葉を交わして、彼らの純朴さに打たれました。また、先輩である同窓生が、JET経験から如何に学ぶかを後輩に伝授する姿に感動しました。たとえば、スコットランド同窓会長のマイケルさんは、「最初に日本に着いたときの感動を記録に残しておくように。新鮮な感覚や発見を記録に残しておくことが、あとになってとても大事になる。」とアドバイスしていました。
自分からは、「歓迎会や懇親会の席で歌をたのまれる機会が多いと思うので、是非持ち歌を持っておくとよい」とアドバイスしました。スコットランド出身の若者たちが、日本での生活を大いに楽しみ、将来は日英間、日・スコットランド間の架け橋となってくれるよう念じてやみません。

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